すずめの木相談室

このホームページを見た人のご質問です。

「背中を押してあげる」と言う相談室の役割 「問題が手に負えなくなってしまった時に行く」と思っている方がほとんどですが、もう一つの役割に「背中を押してもらう」というのがあります。

カウンセリングのやり方

相談内容のほとんどは人間関係についての悩みです。
一口に人間関係と言っても、大昔からあった嫁姑、夫婦、親子、兄弟姉妹、血縁家族などの家族の人間関係、学校内の友人関係、会社内の同僚や上下の人間関係、趣味のグループや住んでいる地域の人間関係などいろいろあります。ひとは生きている限り切ることができない人間関係が原因のストレスで悩む事が多いのです。何もできないと悩んでいる人でも、カウンセリングで小さなきっかけやヒントがあれば自分で解決する方法を発見することもめずらしくありません。過去に戻って原因を探す旅に出るのではなく、未来に向かって船を漕ぎだして行きませんか?あなたはどんな風になっていけたら良いと思っていらっしゃいますか?辛くて、苦しくて、未来に光が見えないと感じていたら、相談室へいらして下さい。一緒にあなたの力(宝)を探す船を出しましょう。

過去に原因を探しに行かない。

カウンセリングでは、現在の問題をうまく解決する方向に向かいながら、未来に目を向けていきます。私たちは、困っていることについてよく言われる、「現在の問題は過去の問題を解決していないからだ」というようには考えません。

家族療法は、家族がそろわなければだめですか?

家族の誰かが困っている。あるいは誰かのおかげでみんなが困っている。どんな場合でも家族全員がそろわなければカウンセリングが進められないという事はありません。子どもの不登校はお母さんだけ、ご夫婦だけという場合もあります。悩んでいる、あるいは困っている本人が来室しなくても、他の家族が相談に来ることで家族内の問題が解決されることがあります。ファミリー・カウンセリングと言っても、必ずしも家族が全員揃わなくても、構わないのです。家族は「あらゆることをやってきたけど効果がなかった」と来談されますが、きっとまだやっていないことがあるのです。それを見つけて「やってみる価値」はあるのではないでしょうか。

カウンセリングやセラピーはどういう事をするのですか?

どのような人たちがカウンセリングやセラピーを必要としているのでしょうか。気持ちが落ち込んでなかなか前向きになれない、大切な家族を亡くして悲しみから立ち直れない、子どもや家族にあたってしまい優しい気持ちになれない、仕事の人間関係がギクシャクしている、もっと家族を理解したいなど、理由は人により様々です。その人が何とかもっと良くしたいと思う事があって、いままでいろいろな事を試したけれどうまくいかなかったと言う場合に専門家として相談にのるのが相談室の役割だと考えています。精神科に受診しながらカウンセリングを受ける人もいます。精神科医の中には、カウンセリングを並行して勧める医師もいますので主治医と良く相談されると良いと思います。

ブリーフセラピーとはどんなセラピーのことをいうのですか?

ブリーフと言うのは、英語で「brief」と書き、「短時間の、短い、簡潔な」などの意味があり、ブリーフケース、ブリーフパンツとブリーフのスペルは同じです。現在、ブリーフセラピーと呼ばれるセラピーには、いろいろなセラピーがあります。認知行動療法、EMDR(眼球運動による脱感作及び再処理法)、NLP(神経言語プログラミング)、解決に焦点を当てた、SFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)、TFT(思考場療法)などなど、ここに書ききれないくらい多くセラピーがブリーフセラピーのカテゴリーの中にあります。だから、ブリーフセラピーという名前の一つのセラピーがあるわけではないのです。私が勉強した日本ブリーフセラピー協会では、現在の問題に焦点を当てて、問題の解決に向かってセラピーを進めていくやり方で、過去にさかのぼって問題の原因を探す長い旅路に出たりしません。過去に向くのではなく、未来に向かっていくのです。(ぜひ、リンクの日本ブリーフセラピー協会のHPをみてください。)よく聞くのは、問題となった原因を探して解決しなければ現在の問題も解決しないという声ですが、そんな事はありません。 相談者の方から、伺うのはいまの現状とどうなりたいかという未来です。

NLPって最近耳にすることがありますが、なんのことですか?

NLPとは、1970年代のアメリカでジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが共同で開発したコミュニケーションによるセラピーです。グリンダーとバンドラーは当時の天才的なセラピストであった3人の療法家をモデルにしました。その3人とは、精神科医で卓越した催眠療法家のミルトン・H・エリクソン、ゲシュタルト療法の創始者のフリッツ・パールズ、家族療法ですばらしい結果をだしていたヴァージニア・サティアという心理療法家でした。グリンダーとバンドラーは、その3人の効果的なコミュニケーション・パターンを探し出して誰にでも使えるようにマニュアル化したのがNLPの始まりです。その後NLPは、色々なトレーナー達が発展させて様々な技法が編み出されたり、コーチングに応用されたりしています。

TFT(思考場療法)の名前を聞いた事がありません。

TFTというのは、アメリカのロジャー・キャラハンと言う心理療法家が発見したタッピング療法です。ロジャー・キャラハンは伝統的な心理療法でセラピーを行っていましたが、ある水恐怖症の女性につぼをタッピングしたところ、その場で水恐怖症がなくなってしまったのです。その後、彼は、試行錯誤を続け、ついに効果的なタッピングを確立したのです。TFTは、人の経絡(つぼ)を症状に合わせて組み合わせたタッピングで様々な心理的な問題を軽減したり解消したりすると言われているものです。全ての人に同じ結果が出る訳ではありませんが、試してみる価値はあると思います。